自閉症の症状 - その他●独特の動作がある ●変化をとても嫌う ●活動と興味が限られる ●注意指向の障害 知的機能がかたよって発達する自閉症の人は、描画・音楽・計算・記憶力(ただしそれが持つ意味には無頓着な憶え方で)などで全体の能力と比べるとはるかに突出した能力を持っていることがあります。中でも、自閉症者の約10人に1人は、「サヴァン症候群」といって、一つのことに天才的な能力を有する場合もあります。たとえば、何百年も先のカレンダーの曜日を即答したり、一度聴いた楽曲をピアノで完璧に弾いたり、一目見た風景を克明に描写できるといった能力で、突出した記憶力や直感像によるものといえます。一方で、大多数の自閉症の人たちは、様々なレベルで精神遅滞を伴っており、平均かそれ以上の知的能力を持つ人はわずかに2割にすぎないといわれています。知的能力が様々なレベルにあることが、自閉症という障害をとりわけ分かりにくくしています。 感じ方に一貫性がない自閉症の子どもは、まるで耳が聞こえず、ことばや音に反応しないように見えることがよくあります。一方でその同じ子どもが、ある時にはパトカーのサイレンや掃除機の音、犬の吠える声などにとても驚いたり嫌がることがあります。また、痛みに鈍感であったり、寒さや暑さを感じなかったり、逆にこれらに過敏に反応したりします。 人との関わり方が分からない自閉症の子どもは、視線をそらしたり、抱っこされることを嫌がったり、周りの世界に無関心のように見えたりすることがよくあります。このため、自閉症の子どもは他の子どもと協調して遊ぶということがなく、友情を育んだり人の気持ちを理解することが苦手です。 言語障害自閉症者には、言語障害がみられます。比較的経過の良い場合でも、3歳過ぎになっていくつかの単語が言える程度で、大人になってもいくつかの単語や語句が言えるようになるか、言葉らしいものがほとんど無い人もいます。言葉そのものの意味を理解することが不十分で、相手の言うことが断片的にしか理解できない場合もあります。話し方にはたいてい独特のパターンがあり、普通とは違う言葉の使い方をします。言葉を上手に操ることのできる人でも、変な比喩を使ったり、気持ちのこもらない話し方をしたりすることが特徴です。 自閉症の症状は十人十色自閉症の症状は、100人いれば100通りあるといわれるほど多岐にわたります。先天的に受けた脳の障害は多彩であり、健常者から重度自閉症者までの間にははっきりとした壁はなく、虹のように境界が曖昧であるため、自閉症スペクトラムと称する所以です。 |
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