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    アスペルガー症候群

 アスペルガー症候群の原因

アスペルガー症候群の原因はよくわからないことが多いものの、確かなことは、親の育て方、虐待、愛情不足などが原因で起きるわけではないということです。

アスペルガー症候群の子どもは、幼児期から漢字を覚えたり計算が得意だったりするために、親の教育熱心が加熱しすぎて愛情を注がれていないと思われていることがあります。知能障害がないため、「わがままでしつけのなっていない子ども」とみられていることもあります。

アスペルガー症候群に特徴的な行動の多くが、何らかの脳機能の微妙な障害による「認知発達の偏り」で説明がつくことからも、アスペルガー症候群の原因は遺伝的要因のほかに、妊娠中や出産時、出生後まもなくの何らかの障害のために、脳の特定の部位に障害が生じるものと考えられています。

 アスペルガー症候群とは

アスペルガー症候群は、「注意欠陥多動性症候群」「ADHD」と同様、自閉症のひとつの発達障害です。

一般的には「知的障害や言葉の障害がない自閉症」といわれていますが、言葉はあってもコミュニケーションの手段として使えていないという特徴があります。

アスペルガー症候群の患者は、子どもであっても大人であっても、(1) 他の人との社会的関係をもつこと(かかわり)、(2) コミュニケーションをすること、(3) 想像力と創造性(こだわり)、の3つの点に障害を持つことで診断されます。

こうした徴候は幼児期に最もよく現れ、以後次第にその症状は薄れていくのであって、成長とともに社会的に引きこもるようになるわけではありません。

自閉症とアスペルガー症候群は関連しており、どこかで厳然と二つに分かれるものではありません。幼児期には典型的な自閉症の特徴を持つ子どもが、思春期になるとアスペルガー症候群の特徴が出現して、診断される場合もあります。強いて違いを挙げれば、アスペルガー症候群の子どもや大人は一見して障害があるようには見えないということです。人前で独り言を言ったり常同運動をしたりすることは稀であり、話もできるし勉強なども人並み以上にできることがあります。